親の問題を子どもはどこまで引き受けるべきなのか
【原田】お二人の結婚を祝福する意見が多いようですね。大人世代には反対の声も多いけれど、若者としてはモヤモヤする部分や祝福できない気持ちはないのですか?
【佐藤】反対の声が強いのは、佳代さんの金銭問題が解決されていないからですよね。でも、親の問題をどこまで子どもが引き受けるべきなんだろう? って思います。もちろん、金銭問題がクリアになっていたら、もっとすっきり祝福できるのに、という気持ちはありますが。
【高橋】金銭問題について報道が出た当初は、結婚はどうなんだろう? とも思ったけれど、皇族の方の結婚をとやかく言うこと自体が違うかな、という気がします。ただ、いろいろ言われている部分は、今後、きちんとクリアになっていけばいいなとは思います。
きちんと説明する必要はある
【山田】上皇や天皇のご結婚の際にも、反対する声はあったと聞いています。また、海外ではイギリスのメーガン妃もバッシングを受けていたり……。国民全員が賛成、ということのほうがめずらしいのかもしれないと思います。ただ、やはり日本人にとって大切な存在である皇室のことだし、税金も使われるわけだから、いろいろ報道されていることに対してきちんと説明する責任はあるのかなとは思っています。ご結婚が決まるまで、小室さんが説明逃れをしているような印象もあったので、そこは少し残念だったかな。
【大塚】小室佳代さんと元婚約者の方の間の金銭トラブルについては、はたから見ていると何が真実かはわからないですよね。また、これは個人の問題なので、その内実をつまびらかに周りに見せないといけないことでもないと思う。国民としては、結果的に「解決しました」ということさえ分かればいいのではないかと思います。
【原田】親と子を同一視するカルチャーは、日本だけでなくアジア全体に古い文化として残っていますね。若者からすると、「親の話で結婚に水を差されるなんて」と思うかもしれないけれど、この点には世代間ギャップが大きいのかもしれませんね。