自己評価の低い人に実践してほしい“シンプルな習慣”

解決策となる習慣づけは、たった一つ。

相手が嘘をついていようが、おべんちゃらで言ったのであろうが、本心から言ったのであろうが、「ありがとうございます、嬉しいです!」と全部受け入れて感謝するだけです。

真実はどうでもいいのです。起こったことだけが現実なのです。とにかく、相手の褒め言葉は無条件に一旦受け入れましょう。

心から納得した上で受け取らなくてもいいですし、陰で皆が「褒められて本気にしてるよ」と笑っていても全く関係ありません。陰口や噂話は直接言われなければ、あなたの現実の問題にはなりません。褒めて調子に乗らせて笑い物にしようという人は、人間として大分下劣です。

そんな下劣な人間がニヤニヤ笑っていようが何をしようが、あなたの現実には「褒められた」ことしか起こっていませんよね。だから笑顔で「ありがとう! 嬉しい!」とだけ言えばいいのです。

会話をしている人たち
写真=iStock.com/kokouu
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こうなると相手は嘘をついていた場合、自分の嘘を認めざるを得ません。「嘘だよバーカ」と言われても、嘘つきが何か言っているだけなので、まともに怒ったり悲しんだりする価値もありません。そもそも人をバカにするために嘘までつく人とのかかわりは、止めたほうがいいんじゃないでしょうか。

あなたはこう言いたくなるかもしれません。「でも、だって、職場の人で、どうしても縁が切れない親戚で、ママ友で、どうせ距離を取っても無駄だから……」

しかし、そんな関係を変えずにズルズルと続け、辛い思いをしながら幸せになるためのハウツー本を読んでいても、多分あなたは一生形を変えて辛いんじゃないでしょうか。

せっかくここまで読んできたわけですし、今まで書いてあること全部をやらなくていいから、ほんのちょっとだけ「いやだな」と思う人に向けている目を閉じることもやってみてください。行動しようとすることはタダですから。

「褒めるに値するか、そうでないか」は、相手が決めること

そもそも、あなたが褒められたとき、あなたが自分をどう評価しているかは、相手には全く関係がありません。実際に「褒めるに値するか、そうでないか」の判定は、相手がすることなのです。

だから「自分は褒めるに値しない人間だ」と言って相手が褒めたことを否定するのは、本当に相手にとっては大きなお世話でしょう。

大体「褒めるに値しない人間」というのは、どういう存在なのでしょう?

たとえば赤ちゃんというのは、生後何カ月かの人生において、何かの功績を成し遂げたわけではありません。当然ながら、社会の中で何らかの仕事をして役立っているわけでもありません。

とすると、「いい子だね」とか「立派な子だね」と褒めるのは間違いなのでしょうか? その子がいることで、周りの人間は嬉しい気持ちになる。ただそれだけで、赤ちゃんは「褒められるべき存在」と評価するのは間違いでしょうか。