2020年11月、都内小学校に勤める20代の女性教師が、売春防止法の「客待ち・誘引」容疑で逮捕された。彼女は歌舞伎町の路上で客を取り、売春行為を繰り返していたという。歌舞伎町でいま何が起きているのか。ジャーナリストの富岡悠希さんがリポートする――。
「歌舞伎町一番街」のアーケード前に立つNPO法人「レスキュー・ハブ」代表の坂本新さん
筆者撮影
「歌舞伎町一番街」のアーケード前に立つNPO法人「レスキュー・ハブ」代表の坂本新さん

歌舞伎町・大久保公園に佇む女性たち

緊急事態宣言が明けて最初の日曜日となった10月3日。NPO法人「レスキュー・ハブ」代表の坂本新さん(50)は、午後9時過ぎに歌舞伎町交番に立ち寄った。

同公園周辺に立つ女性たちに声をかける「夜回り」に向かう前の挨拶だ。定期的に来ていることから顔見知りの警察官もいる。「ご苦労さまです」との声を受けながら、150メートルほど離れた大久保公園に向かった。