②利他の精神が育っていない

利他の精神が育っておらず、「自分さえよければいい」という、

幼稚な考え方しかできない人は、決して幸せになることができません。

本当の「友」ができないからです。

人は誰しも、自分のことが大切です。この世に星の数ほどある生命の中から、

77億以上いると言われる人間の中の中から、最も重要で、最も愛すべき生命体として自分を抽出し、それに親しみを込めて呼ぶ名が、「わたし」です。

そう、誰にとっても「わたし」が大切です。「わたし」以上に大切な人はいません。

だから放っておくと、つい私たちは、「自分さえよければいい」と考えてしまいます。しかし「自分さえよければいい」は、裏を返せば、「他人のことはどうでもいい」ということでもあります。

お金も、物も、愛情も、人からもらうことばかり、奪うことばかり考えている人。

自分の利益や快楽のためなら、他人を騙しても、裏切っても、傷つけても仕方ないと思っている人。

そのような人は、一時的に得をしたり、高揚感を味わうことはあっても、その喜びが永続きすることはありません。

人の恨みを買いやすく、近寄ってくるのは損得勘定で動く者たちばかりで、いざというとき、損得を離れて助けてくれる、本当の「友」ができないからです。

日本式の庭
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善き友ができれば人生は豊かになる

一方、「自分も他人も同じように大切にする」という、利他の信念に生きる人は、年を重ねるごとに善き人間関係に恵まれるため、幸せになります。

善き友を得る秘訣は「与える」こと。お釈迦さまは、「自分のことに引き合わせて、他を思いやりなさい」と説かれました。

お金でも、物でも、知識でも、情報でも、気持ちでもいい。自分から与えることで、善き友に恵まれるのです。