<strong>ローソン社長 新浪剛史</strong>●1959年、神奈川県生まれ。81年慶應義塾大学経済学部卒業、三菱商事入社。配属は砂糖部。91年ハーバード大学経営大学院修了、MBA取得。95年ソデックス創業のため出向。2000年ローソンプロジェクト統括室長を経て、02年ローソン顧問から社長に。06年より経済同友会幹事。趣味のバスケットでは横浜翠嵐高校で関東3位に入賞。
ローソン社長 新浪剛史●1959年、神奈川県生まれ。81年慶應義塾大学経済学部卒業、三菱商事入社。配属は砂糖部。91年ハーバード大学経営大学院修了、MBA取得。95年ソデックス創業のため出向。2000年ローソンプロジェクト統括室長を経て、02年ローソン顧問から社長に。06年より経済同友会幹事。趣味のバスケットでは横浜翠嵐高校で関東3位に入賞。

コンビニは「時間を買う店」だといわれてきました。最も伸張したのは、日本経済がバブルに向かっていく時期。つまり日本人の多くが超多忙だった時代です。時間を省ける便利さで評価を集めたコンビニは、その後も、画一的で効率的な経営に力を入れ続けてきました。現在でも競合企業の多くは、これまでの方向性を維持しようと考えているようです。しかし効率を考えるだけでは挑戦は生まれません。どこかで行き詰まってしまう。

幸い、ローソンには新しいものに積極的に取り組む企業文化があります。唐揚げなどフライヤーを使った「店内調理」や、チケットの手配ができる「情報端末」を最初に始めたコンビニです。新規事業への挑戦にはリスクが伴いますが、自分たちの論理にしがみついているだけでは、社会の大きな流れから取り残されてしまいます。