カレーや丼物には、大麦ご飯など“飲み込みにくい食材”を
とはいえ、丼物もカレーライスも子供たちの大好物。メニューから外せないですよね。そこで試してほしいのが白米を大麦ご飯や玄米ご飯に替えること。これでそしゃくが促されます。サラダを添えるのもいいですね。
おやつにしても、せんべい、焼き芋、するめいか、おしゃぶり昆布などを選ぶとかむ力がつけられます。勉強中なら砂糖不使用のガムをかむのもよいでしょう。リラックスして集中力も高まるはずです。
こうした工夫とともに、家族で楽しく食卓を囲むことも大切なポイントです。食べるスピードが自然とゆっくりになるからです。避けたいのは1人で黙々と食べる孤食。食事時間は短くなり、ましてスマホなどを見ながら食べるとかむことがおろそかになってしまうのです。
ちなみに食の細い子の場合、ゆっくり食べると満腹になってしまい完食できなくなるケースもあるので、ゆっくり食べようとは言わないほうがいいです。子供の食事の状況に合わせながら、かんで味わう大切さを伝えてください。
自然とかむ回数が増える調理の4つの工夫(カレーの場合)
1:具材を大きく切る
ジャガイモ、ニンジン、肉などは大きめに切って入れましょう。小ぶりのジャガイモをまるごと煮込んでも楽しいですよ。お皿にゴロッと入っていたら“当たり”とすると子供も喜んで食べるでしょう。きのこ類などを入れてもいいですね。
2:骨付き肉を入れる
骨付きの鶏肉でチキンカレーにすれば骨からも旨味が出るし、食べるのに手間がかかるのでその分ゆっくり食べられ、そしゃく回数が増えます。
3:キーマカレーにする
ひき肉は飲み込みにくい食材なので、肉をひき肉にするだけでもかむ回数が増えます。
4:目玉焼きやコロッケなどをのせる
口に入る大きさに切るのに時間がかかり、そしゃく回数が増えます。見た目も華やかに。
(構成=上島寿子)