2つ目の非凡なアイデアは、競合他社が売り上げの見込みがあまりないと考えた小さな街に、ディスカウント店を開店したことです。

彼が国にもたらした利益は莫大でした。何千人もの人が職に就き、何百万人もの人が安く買い物ができたからです。裕福になるのは善いことだと思いませんか?

彼はある期間、アメリカ一の富豪でした。それでも謙虚で、最初の家に住み続け、中古のぼろぼろのピックアップトラックに乗り続けました。彼にとって、お金を借りられたことは天の恵みでした。自分の夢をかなえられたのですから。

投資をしなければ、石器時代に暮らしているのと同じ

ここで1975年にサム・ウォルトンのウォルマートに出資した投資家がどうなったか見てみましょう。

1975年に900万円投資した人は、10年後に3億2000万円を得ました。もしそのまま1995年7月31日まで持っていれば、26億6300万円になっています。20年間で900万円を26億円にする、これが投資の複利の力です。この話は、ウォルマートの例のひとつに過ぎません。

資本主義は、文字通り資本の主義です。資本家になったり、投資をしなければ、資本主義に関係なく人生が過ぎていきます。そのような人は、経済的には石器時代に暮らしていると言っていいでしょう。

気に入るかどうかは別にして、今のシステムは様々な面で強い人を助け、弱い人はさらに弱くなる傾向にあります。

本来なら、たとえば我々の税金のシステムは、ある程度チャンスを平等化するために存在するべきです。しかし、実際は賢くて情報をたくさん保持している人に有利になっています。同様に資本主義もお金を扱える人に有利で、それ以外の人は不利です。

「お金は資本の法則を知り、それを守る人に予約されている」

古代バビロニア人はこう言いました。

裕福であれば、コンサルタントを雇い法律の隙間を突くことができます。通常は、ある程度の預金がある人が、よい利回りの投資を始めます。

投資を始めなければ、複利の力は使われることなく過ぎていきます。

なぜお金がお金を産むか

良いコンサルタントを雇うのは高くつきます。良い税理士を雇うのも大きなお金がかかります。それでも、ここにお金を使えば何倍ものお金を節約できます。良いコンサルタントを雇っている人は、投資で年に12~30%を合法かつ、税抜きで増やすことができるのです。

あまり資本を持たず、稼ぐ知識もない人は、年に平均2~7.5%しかお金を手にできません。そのわずかな稼ぎを、さらに税務署とインフレーションにも分け与えなければなりません。