※本稿は、左巻健男『1日1ページで小学生から頭がよくなる!科学のふしぎ366』(きずな出版)の一部を再編集したものです。
Q:月はどうやってできたの?
A:月は、地球に火星くらいの惑星が衝突して誕生したと考えられているよ。
【これでわかる! 3つのポイント】
1)月の始まりは大衝突だった⁉
月の誕生にはいろいろな説が考えられているよ。いちばん有力なのは、岩石がドロドロにとけたマグマのかたまりの原始地球に、火星ぐらいの大きさの原始惑星が衝突して、月が誕生したという「ジャイアントインパクト説」だよ。
2)月の石の成分は、地球にそっくり
その衝突で、地球のマグマや衝突した惑星の破片は宇宙空間に飛び散った。飛び散った物質は重力で地球に落ちてきた。しかし、一部は地球のまわりを回りながらお互いに衝突して集まり、月が誕生したんだ。だから月の石の成分は、地球内部の成分によく似ているんだ。
3)月の表面が白っぽいわけ
月の表面の高温のマグマが冷えて固まってきたとき、軽い斜長石などの成分は表面に移動し、重い成分は地下に沈んだよ。月の表面は、白い斜長石を多くふくむので白く見えているんだ。
Q:月はどうしてかたちが変わるの?
A:球形の月が、太陽の光で照らされながら、地球のまわりを回っているからだよ。
【これでわかる! 3つのポイント】
1)ボールに太陽の光を当ててみよう
野球やサッカーのボールなど、球形のものに太陽の光をあててみよう。つねに半分光っているけど、見る角度を変えると、光っている部分が満ち欠けして見えるよ。球形のものに光があたると、見る角度によって満ち欠けして見えるんだ。
2)月は、地球のまわりを回っている
同じように、球形の月に太陽の光があたると、つねに光があたった半分が光るよ。月は地球のまわりを回っているから、毎日少しずつ見える角度が変わる。それで、規則正しく満ち欠けしているように見えるんだよ。
3)欠けぎわのクレーターがはっきり見える理由
横から太陽の光があたる朝や夕方の影は、昼の影より長くなるよね。月の欠けぎわでは、クレーターに横から太陽の光があたる。それで、クレーターの影が長くなるんだ。だから、影でクレーターが浮き上がってハッキリ見えるよ。