5月26日(水)の夜、皆既月食が起きる。天気が良ければ日本全国で観察することができる。天体ファンならずとも見てみたいが、ここで月を含む最新宇宙情報を知っていると子供や友人に自慢できるに違いない。3分で知ったかぶれる宇宙ネタ5を紹介しよう――。

※本稿は、左巻健男『1日1ページで小学生から頭がよくなる!科学のふしぎ366』(きずな出版)の一部を再編集したものです。

Q:月はどうやってできたの?

A:月は、地球に火星くらいの惑星が衝突して誕生したと考えられているよ。

【これでわかる! 3つのポイント】

1)月の始まりは大衝突だった⁉

月の誕生にはいろいろな説が考えられているよ。いちばん有力なのは、岩石がドロドロにとけたマグマのかたまりの原始地球に、火星ぐらいの大きさの原始惑星が衝突して、月が誕生したという「ジャイアントインパクト説」だよ。

2)月の石の成分は、地球にそっくり

その衝突で、地球のマグマや衝突した惑星の破片は宇宙空間に飛び散った。飛び散った物質は重力で地球に落ちてきた。しかし、一部は地球のまわりを回りながらお互いに衝突して集まり、月が誕生したんだ。だから月の石の成分は、地球内部の成分によく似ているんだ。

3)月の表面が白っぽいわけ

月の表面の高温のマグマが冷えて固まってきたとき、軽い斜長石などの成分は表面に移動し、重い成分は地下に沈んだよ。月の表面は、白い斜長石を多くふくむので白く見えているんだ。

【おまけ】月のうさぎなどに見みえる模様は、月の火山活動で黒い溶岩が流れてつくった模様。

Q:月はどうしてかたちが変わるの?

A:球形の月が、太陽の光で照らされながら、地球のまわりを回っているからだよ。

【これでわかる! 3つのポイント】

1)ボールに太陽の光を当ててみよう

野球やサッカーのボールなど、球形のものに太陽の光をあててみよう。つねに半分光っているけど、見る角度を変えると、光っている部分が満ち欠けして見えるよ。球形のものに光があたると、見る角度によって満ち欠けして見えるんだ。

図版=左巻健男『1日1ページで小学生から頭がよくなる! 科学のふしぎ366』(きずな出版)より
図版=左巻健男『1日1ページで小学生から頭がよくなる! 科学のふしぎ366』(きずな出版)より
左巻健男『1日1ページで小学生から頭がよくなる!科学のふしぎ366』(きずな出版)
左巻健男『1日1ページで小学生から頭がよくなる!科学のふしぎ366』(きずな出版)

2)月は、地球のまわりを回っている

同じように、球形の月に太陽の光があたると、つねに光があたった半分が光るよ。月は地球のまわりを回っているから、毎日少しずつ見える角度が変わる。それで、規則正しく満ち欠けしているように見えるんだよ。

3)欠けぎわのクレーターがはっきり見える理由

横から太陽の光があたる朝や夕方の影は、昼の影より長くなるよね。月の欠けぎわでは、クレーターに横から太陽の光があたる。それで、クレーターの影が長くなるんだ。だから、影でクレーターが浮き上がってハッキリ見えるよ。

【おまけ】クレーターは隕石の衝突でできた。