資産として価値が出る中古のポルシェを買う

もっとお金を節約したい人は、自ら家具補修のコースに通って自分でアンティーク家具を直します。欧州にはそういうコースを提供する学校があり、気楽に通うことが可能です。カルチャーセンターで古代史やハワイアンを習う代わりに、何か価値を生む知識を学ぶためにお金を使うのです。家具補修は休日の趣味にもなりますので、お金の節約になります。

お金の使い方にシビアな人が多いイギリスでは、地上波のテレビの昼間や休日の放送時間には、アンティークのオークション番組が大量に放送されています。日本の番組のようにショーアップされた派手な番組ではなく、実際にプロのオークションで値段がつく様子が放送されます。

番組をずっと見ていれば、何年に作られたどんな感じの商品なら、相場はどれくらいかがわかるようになります。ときどきプロの鑑定士による、商品の年式の見方の解説もあり、大変実用的です。

お金にシビアな中流以上の人々は、こういう番組を熱心に見て、様々な地方のアンティーク市場、チャリティーショップを回って掘り出し物を探し、オークションにかけて儲けるのです。趣味と実益を兼ねた賢いお金と時間の使い方といえるでしょう。

日本では車は数年ごとに買い換えることが珍しくなく、消費財のような扱いですが、車を買う時も、資産として価値が出るものを買うのが重要です。例えば、私の仕事仲間の一人は、ポルシェを所有しています。

とはいっても、新車ではなく、中古をどこからか探してきて、自分や知り合いの手を借りてオーバーホールするのです。人気のある車種だと何年か経つと、買った時よりも値段が高くなっていることがあるので、割の良い投資なのです。

3回の離婚で慰謝料や生活費を払っても生活は苦しくない

所有している間は、ときどき乗って出かけることも可能ですし、ポルシェなので、ホテルやレストランでの扱いも悪くありません。

谷本真由美『日本人が知らない世界標準の働き方』(PHP研究所)
谷本真由美『日本人が知らない世界標準の働き方』(PHP研究所)

この人はある分野の技術者ですが、お金の使い方がうまいので、イギリスの高級住宅地に2軒も家を持っていて、3回も離婚していますが、奥さんたちにはきちんと慰謝料や生活費を払っています。それでも生活は苦しくはありません。

ストレス解消のためにネットを巡回する際も、お金を生むような情報を得られるサイトを見ることを趣味にすれば一石二鳥です。

例えば、割引情報が載ったサイト、経済情報、商品の値段の比較サイトなどを丹念に見て回れば、お金がまったくかからない暇つぶしになる上、節約や投資の情報も得られます。そして、得た情報を自らブログにまとめて、広告費を得る仕組みにすれば、お金を稼ぐことだって可能です。

【関連記事】
「お金が貯まらない人の玄関先でよく見かける」1億円貯まる人は絶対に置かない"あるもの"
富裕層は「スマホ」と「コーヒー」に目もくれない
「夫は大赤字なのに妻は余裕の黒字」お金が貯まらない"夫婦別財布"の特徴
出口治明さんが「老後のためにお金を貯めるのは間違っている」と力説するワケ
「家に夢を見る人はお金が貯まらない」1億円貯められる人が重視するマイホームのルール