まずはお金に関する基本的なリテラシーを身につける

かつては年率6%もの利息がつくこともあったが、これは当時の日本が急速に経済成長していたからだ。郵便局(現在のゆうちょ銀行)にお金を預けておくだけで、一般の人々も経済成長の恩恵を受けることができた。

橋下徹・堀江貴文『生き方革命 未知なる新時代の攻略法』(徳間書店)
橋下徹・堀江貴文『生き方革命 未知なる新時代の攻略法』(徳間書店)

いまは、各人が投資することを考えなくてはいけない。もっとも、投資が重要だからといって、とにかく株を買えとか、通貨FXやビットコイン取引をやって一攫千金を狙えと言うのではない。

その場その場の利益を目指す「投機」と、その国や企業の中長期的な経済成長を期待する「投資」との違いをしっかりと認識しなければならない。

まずは、お金に関する基本的なリテラシーを身につけるべきだろう。国のGDPが増えていくとはどういうことなのか、株式会社はどんな仕組みになっているのか、複利とはどういうことか、複式簿記とはどういう仕組みなのか。

お金に関するリテラシーがあれば、無理な借金をしなければならないケースも減るだろうし、少しずつ積み立てて資産形成をするといったこともできるようになる。

学校ではお金に関する知識をほとんど教えてくれないので、なかなかお金のリテラシーを身につける機会がない。いまは自分で本やネットなどを活用して勉強するしかないが、公的な教育プログラムにももっとお金に関するカリキュラムは入れ込むべきだ。

どういったカリキュラムにするかは専門家が判断するべきだが、お金に関する国民のリテラシーが高くなれば、政治の政策論争もより生産的なものになるのではないだろうか。

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