政治部門はワースト10入り

次に「政治」Political Empowerment(政治上の権限移譲)ですが、144位とワースト10に入る惨憺たる評価です(図表3)。

ジェンダーギャップ指数(政治)が日本と同等の国

指数でみても限りなく0に近く、日本の政治について世界は「ほぼ男性のみが権限を持つ」という、「男性支配的な完全不平等な政治が行われている国」とみています。

やはり、日本のランキングの上下には先進国とされる国は全くなく、世界地理に詳しい人でなければ「聞いたことがない/聞いたことはあるけれど、どこにあるのか想像できない」人も少なくない国が名を連ねています。

歴史あるGGIがあまり日本でこれまで大きく取り上げられてきたように思えないのは、この政治分野での惨憺たる世界からの評価ゆえではないか、とも思えてしまうぐらいの低評価です。

日本において政治にかかわるメインプレーヤーの人々、すなわち「ほぼ男性」にとって、これほど都合の悪い情報はありません。政治という国家を支配する枠組での完全に近い不平等評価ですから、政治に関わる人々は自分自身の在り方の過去や今に対して、世界から疑義を呈されているともいえますし、自分の立場や権利を女性に移譲することを是とする潔さを持てない限りは、やはり大声で言いたくない話かもしれません。

教育、健康の分野はジェンダーギャップがほとんどない状態

最後に日本の国際社会から見た「教育」Educational Attainment(教育獲得)と「健康」Health and Survival(健康と生存率)の評価ですが、こちらは世界から非常に高い評価を得ています(図表4)。

ジェンダーギャップ指数(教育、健康)が日本と同等の国

教育はランキングだけでみると91位と日本の上に59.5%もの国がランキングしているのですが、1位(1.000)が25カ国、同じく小数点以下の四捨五入で1.000の評価の国が26位から35位まで並んでいる状況です。指数でみても0.987ですので、男女格差なしの「完全平等」1にほぼ匹敵する値です。日本の女性の教育レベルは、もはや男性と変わらないレベルに置かれているのです。

健康は40位となっていますが、1位が39カ国ありますので、実質2位のレベルといえます。

以上から、日本の女性は男性と比較して教育も健康も完全一致に近い状況で過ごしている、という世界からの評価を受けているのです。