うまくいかないときはパッとやめる
クライアントから外堀が埋まるまで火が付きづらい構造の総合商社は、変化の殿となることが多い。ところがそこから一丸となって突っ走り、いつの間にか先頭に躍り出る。そんな力を持っている。
また、うまく行かなかった場合の退き際も潔い。そういえば、7~8年前、30代を中途採用するというムーブメントがあった。商社冬の時代に新卒採用を絞った世代が30代になったためだ。ただ、30代で採用して、いきなり商社の仕事ができる人は限られている。ということで、取引先、なかんずくクライアントから少なからず採用することになった。それは当然、在籍企業からのクレームなどにも発展する。そこで、関係が悪化する前にパッと中途採用を終えてしまった。そんな早業を垣間見たものだ。
今回の女性クオータも、見ものだと思っている。