② 誰かへのプレゼントを考える
気持ちが落ち込んでいるときは、とかく自分を責めたり、反省したり、意識のベクトルが、すべて「自分」に向かっています。それがエスカレートすると、悪いほうに悪いほうに考えて、どんどん沼にはまっていきます。
だいたい眠れないときに、人のことを考えている人はいません。自分の悪いところばかり考えていますから、とにかくベクトルの向きを自分から他人に変えて、自分に執着しないことが大切です。意識のスイッチを自分から他人に切り替えるということです。
では他人に意識を向けるには、どうしたらいいか。おすすめは、誰かに何かをプレゼントすることを考えることです。ふだんお世話になっている人に、おいしいお菓子やおしゃれな小物など自分のおすすめのものでもいいですし、物でなく、感謝の気持ちやねぎらいの言葉でもいいでしょう。
他人ではなくて家族でもいい。ごはんをつくってあげる、明日のお弁当を豪華にする、家の掃除をする……。自分以外の誰かに向けて、何かを届けることを考えているうちに、落ち込んだ気持ちを切り替えることができるでしょう。
③ 情報をシャットアウトする
私たちは仕事や人間関係、健康、お金などのことで不安になると、解決を求めて、ネットやテレビ、雑誌などで、ついいろいろな情報をあさりがち。でも、いくら調べても、そのようなパーソナルな悩みに対する答えというのは、どこにもありません。時間ばかりとられて、気持ちはどんどん落ち込むという悪循環にはまってしまうのがオチでしょう。
ですから基本的に落ち込んだときは、情報をシャットアウトすること。スマホやテレビの電源は、思い切って落としましょう。
とはいえスマホの電源は、なかなか落とせないという人も多いでしょう。そういうときは、軽く散歩をするのがおすすめです。
もちろんスマホを家に置いていければベストですが、手放せない人は持って行ってもOK。散歩中に見ることはないでしょう。「頭を冷やす」とはよく言ったもので、やはり体を動かして、外の風やにおい、温度を肌で感じて頭を冷やすと、モヤモヤした気持ちも静まります。