半身浴での長湯はミネラルを失うリスクも

美容やダイエットをねらって、半身浴をする人は多いようです。確かに心臓への負担が少なく、リラックス効果があり、足のむくみが解消されることに関しては、メリットがあるといえます。しかし、残念なことに、ダイエットにはそれほど効果がないことがわかってきました。

お風呂に横たわる女性
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半身浴は上半身が冷え、体全体があたたまるまでに時間がかかるため、特に寒い時期はおすすめできません。また、長時間入浴すると汗をかくため、体内の水分が減って少しやせた気になりますが、それは一時的なことです。汗にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルがとけ出して失われ、肌の乾燥を招くおそれもあり、注意が必要です。

体をあたためる目的なら、湯船に全身つかる、従来の入浴法が見直されています。目安時間は10分ほど。入浴中は汗で水分が失われるため、その前後は、アルコールやカフェイン入りのドリンクなど、利尿作用のある飲み物は避けましょう。レモン入りの水や麦茶などで、水分補給をするのがおすすめです。

ジョギングは会話できるくらいのペースが正解

ジョギングをすると体が引き締まり、ストレスを発散できるなど、メリットが多くありますが、デメリットもあることを理解しておきましょう。

屋外を走る場合には、2つの注意点があります。1つは、紫外線による肌の酸化です。表皮細胞が紫外線を長時間浴びることで活性酸素の攻撃を受け、シミができやすくなったり、頭皮に炎症が起こったりします。

もう1つは、同じく活性酸素による酸化が体内でも起こることです。

ジョギングをすると呼吸が激しくなり、心拍数が上がります。通常、1分間の心拍数は60~80くらいですが、ジョギングではそれが2倍以上になります。ふだんの生活では呼吸でとり込む酸素のうち、2~3%が活性酸素になりますが、激しい運動ではとり込む酸素もふえ、その発生率がさらに上がり、体内をサビつかせます。

走る際は、心拍数が上がりすぎないスローペースがおすすめ。もしも伴走者がいるなら、会話ができるくらいのペースが目安です。スポーツクラブなど、室内でマシンを使って走るのもよいでしょう。