「朝寝朝酒朝湯が大好きで……」といえば、皆さんご存じの福島県の民謡、「会津磐梯山」の囃子言葉だ。小原庄助さんは、朝寝朝酒朝湯の放蕩三昧で身しん上しようを潰したという。しかし、他人事ではなく、「本当に潰れるのではないか」と強く懸念され始めているのが日本だ。

日本という国のシステムを考えるとき、私は銭湯にたとえることがある。風呂桶が経済そのものだ。景気の状態を示すお湯の適温は38~42度。その風呂桶のなかのたっぷりのお湯が適温に保たれるように風呂釜を管理するのが、政治家の役割である。

日本のシステムを銭湯に例えたら

日本のシステムを銭湯に例えたら

しかし今、経済のグローバル化、金融工学の発達を経て、世界中が未曾有の金融危機にさらされている。過剰に創出された信用は一気に収縮し、これまでの風呂釜では調整が利かなくなった。このままでは、風呂につかっている国民の体は冷え切り、病気になってしまう。そして、風呂釜の管理をまかせてきた、政府・与党の政治家に対する不満は爆発寸前にまで高まっている。

(高橋晴美=構成 ライヴ・アート=図版作成)