第三の生き方を選ぶ女子たちにエールを

女は若いうちしか売れないよと呪いのように言われ続け、自分の価値がどんどん下がるという価値観を埋め込まれて育ってくる。私は異質ではあったけれど、それでも、そうだ。

そんな中で、本当に自分のやり方で大丈夫なのか、自分より以前には誰も歩いたことのないような、この細い暗い道を行って、のたれ死なないかなという気になったこともないではない。

閉じられた3つのドア
写真=iStock.com/mrgao
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だが、もはや世間から見た成功と人生の満足度とは違うと、自らの満足度の方に重きを置く生き方を模索できる時代に今はなってきている。女性は、「モテ」を狙うか、男性原理の中でキャリアアップを狙うかの二択しかないように思わされて育ってくるが、「第三の道」を私は選びたいと思っている。

第三の生き方を選ぼうとひとたび決めれば、かなりのことが楽に捌けるようになる。自分の中の基準に自信を持つことが難しかった学生時代より、中年になってからの方がずっと私は心地よい。

他の、キャリアを持った/持とうとしている女子たちにも、もう男性が決めたヒエラルキーの中、アウェイのフィールドでの勝ちを目指すのは無意味だと、気づき始めた人が出てきているのではないだろうか。

彼女たちに私は、エールを送りたいと思う。

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