最終的には日本を多極構造にするのがベスト

政令指定都市から都区制度に移行するという前代未聞のことをやろうとしているわけなので、住民から不安の声があがるのもわかります。でも、民主的な手続きを経て成功事例が1つできれば、それに追随して札幌や福岡などのほかの都市でも、成長のための自由な発想が生まれてくるのではないでしょうか。僕は、最終的には日本を多極構造にするのがベストだと思っていて、都構想はそのための突破口になるんじゃないかなと見ています。

夜の通天閣タワーと大阪新世界
PIXTA=写真
※写真はイメージです

こうした問題解決へのモチベーションがなぜ湧いてくるかというと、やっぱり大阪人だからでしょうね。大阪に恩返ししたいというとおこがましいですが、政治を通して大阪に貢献できればいいなという気持ちで今の仕事をやっています。特に公選職をしているうちは、自分のパワーをできる限り仕事に集中させて大阪の成長を実現していきたいし、より賑やかな大阪を将来見たい。それを次の世代にもバトンタッチしたい。大阪を一地方都市で終わらせたくない。

政治家は批判もされますが、実行する責任があります。僕はいつも橋下氏から「腹黒い」と言われていますが、選挙で選ばれているうちは、自分のことはそっちのけで大阪に尽くせればと思っています。このポジションを一生やろうとは思ってないので、どこかの段階で次の世代に受け渡すことになりますが、代替わりの連続で大阪が良くなっていけばいいんじゃないかなと考えています。

(構成=万亀すぱえ 撮影=加藤 慶 写真=時事通信フォト/PIXTA)
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