新型コロナウイルスの死亡率は低い

新型コロナウイルスの死亡率が、第2波では0.9%だと発表されました。第1波は5.8%のため、大きく下がっています(注7)。実際は捕捉できないはるかに多数の方が感染していると思われるため、0.9%より低いでしょう。

世界的平均でも2%ほどで、日本はさらに格段に低くトリインフルエンザ致死率40%の100分の1ほどの死亡率です(注8)

もし死亡率が最近急に下がったというなら、ここ数カ月で集団免疫ができたのでしょうか? そうではありません。10年経っても2009年のインフルエンザウイルスの性質は何ら変化していません。私は、単なる計算違いだと思います。

この報道には、もう一つ見逃せない点が隠されています。

感染者数が実際ははるかに多かったので、正しい計算をしたら致死率が低下したという事実です。つまり初期に薄く広がってしまっていた全数の捕捉ができていなかったことを示しています。

躍起になって追いかけ回したPCR陽性患者さんを上回る感染者が、全国規模で発生していたことを意味しています。

クラスターと呼ばれたものは追跡できる一部だったのです。濃厚接触者全員を追跡すること自体が不可能な作業でした。

たぶんそれは今も変わっていません。本当は、死亡率が低いため気がつかずに霧が拡散するようにウイルスは全国に広がっています。

あたかも綺麗な地方に、コロナ陽性の都民がウイルスを伝搬するようなイメージを作って東京都封鎖寸前までもっていったメディアの罪は重いと思います(注3)

コロナとインフルの同時流行はありうるか

マスクを「する」「しない」でもめることができる(注9)のは、ウイルスが致死的ではない証拠です。どちらでもよいので、疫学的見地を離れて社会的に議論の余地があるのだと思っています。

不織布マスク
写真=iStock.com/spukkato
※写真はイメージです

飛沫拡散防止にあまり意味のないマウスシールドや、透明板をテレビで多用しているのも同様です。何かしていることを示したいけれど、全員が防護着を着てしまうと誰が誰だかわからなくなって映像が作れません。

そもそも、それほど厳重に行う必要もないウイルス。やったふりの弱い防御で十分。そういう認識なのだと思います。

日本はこれから冬を迎えます。日々の暮らしのために、これから起きることを予想してみます。

専門家も含め、年末年始にかけて冬季に新型コロナとインフルエンザが猛威を振るうという予測が主流となっています。「従来型コロナは冬に突出して流行、「新型」も同様の傾向…研究論文」(注10)、「コロナ、秋・冬に感染者増加か インフル流行との重なり懸念」(注11)といったものです。

「フランスで新型コロナ再び急増、ICUがひっ迫の都市も」(注12)という報道に接すると、日本でも冬に急増する不安に包まれます。欧州のロックダウンの可能性をお聞きになった方もいらっしゃるでしょう。

けれども、私は両方のウイルスが流行しないのではないかと予測しています。感染症の流行は、たくさんの要素が絡み合って起きてきます。予想の一つとしてご参照いただきたいと思います。