平均給与は406万円と過去最大の下げ幅を記録。不況の波が正社員に及んだことが原因の一つだ。業界・役職・学歴別に給与の最新事情を働く人の生の声とともに紹介する。
生活保護世帯数の推移
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生活保護世帯数の推移

もはや家族で立ち向かうのも苦しいという生活保護世帯が激増している。この6月には137万世帯、過去最多を数えるようになった。長引く景気低迷を受け、国や自治体が支援を強化し、またその申請手続きを以前より柔軟に対応することにした結果、受給者が増加したという側面もあるが、全世帯の3%弱を占めるようになった主因はあくまでも雇用状況の厳しさにある。

千葉市在住の、ある地方銀行に勤務する大竹直人さん(41歳)は、リーマン・ショック以来ボーナスが10%減ったままの状況が続いているのだが、年収はほぼ1000万円あるという。それでも危機感を持っている。

(Gettey Images、ピクスタ=写真)