宮内庁のプロパーがサポートできていないことも大きいそうだ。「宮内庁には皇嗣担当になるくらいなら退職するという職員も多い。それほど混乱した現場として恐れられているのです」(宮内庁OB)

秋篠宮と紀子さんをイライラさせる要因はいくつもある。立皇嗣の礼が延期されたまま目途が立っていない。眞子さん、佳子さんとの意思の疎通がうまくいっていない。現代によると、悠仁さんの教育問題もあるという。

「父である秋篠宮自身がいわゆる帝王教育を受けていないうえ、宮内庁からのサポートもないまま、皇位継承順序2位の少年は中学校を卒業しようとしている。来年には高校受験を控え、筑波大学附属、東京農業大学第一、渋谷教育学園渋谷など進学先候補がいくつか取りざたされているが、どこも宮様を迎える体制が整っているとはいえず、帝王教育など夢のまた夢だ」(現代)

宮内庁のいうがまま再延期していいのか

紀子さんの関心事は悠仁さんを立派な天皇にすることに尽きるそうだが、ここへきて、天皇家の一人娘、愛子さんを女性天皇にという声が、政治家からも出てきているようだ。

すでに石破茂、河野太郎、二階俊博といった政治家が女性天皇容認を表明している。「これは紀子さまにとって大きなショックでしょう」(静岡福祉大学小田部雄次名誉教授)

こうしたことが紀子さんの焦燥となり、職員への厳しい態度に表れているとすれば、事態はより深刻であろうと思う。

ここからは秋篠宮と紀子さんご夫妻に大変失礼なことをいわせていただくことを、お許しいただきたい。

結婚延期が発表されてから2年以上が経つ。それなのにいまだに「結婚のことについては話をする機会はありません」(昨秋の秋篠宮の誕生日会見)という。今回の紀子さんの「親として娘の気持ちを受け止め、一緒に考えていくことが大切」という発言は、親としての責任放棄とまではいわないが、優柔不断が過ぎるのではないだろうか。

反対の理由があれば、娘とひざ詰め談判をして、こことここを直さない限り結婚は許さないというべきであろう。同じ屋根の下で暮らしているのだから、なぜそれができないのか。

これは皇室だから平民の家庭だからという違いではない。親子の情愛に身分など関係ない。本音で話すこともせずに、もし、宮内庁のいいなりに再延期などしたら、亀裂が入った親子の絆は二度と修復不能になるのではないかと危惧する。