低成長を超えるニッチ型大企業

日本電産社長 永守重信●ながもり・しげのぶ
1944年、京都府生まれ。67年職業訓練大学校電気科卒業。73年日本電産を設立。88年大証二部に上場、98年東証一部上場、2001年ニューヨーク証券取引所に上場。同社を一代で精密モーター大手に育て上げた。これまでに27社のM&A(合併・買収)を行い、そのすべてで黒字化を達成。企業再建の手腕にも注目が集まっている。
1944年、京都府生まれ。67年職業訓練大学校電気科卒業。73年日本電産を設立。88年大証二部に上場、98年東証一部上場、2001年ニューヨーク証券取引所に上場。同社を一代で精密モーター大手に育て上げた。これまでに27社のM&A(合併・買収)を行い、そのすべてで黒字化を達成。企業再建の手腕にも注目が集まっている。
1984年2月、米コネチカット州にある企業の冷却用の軸流ファン事業を買収した。いま27件に達したM&Aの第一号だ。当時、海外でM&Aに乗り出す日本企業は、まだ少なかった。しかも、日本電産の売上高は、わずか数億円の規模。40歳を迎える年の決断、だった。
会社を設立して11年。世の中をみると、ソニーやホンダなど輝きをみせる会社は、すべて戦後の復興期に生まれ、大きく育った会社だ。でも、二度にわたる石油危機を経て低成長時代を迎えたとき、新興勢力がそんな会社に追いつくには、どういう手があるのか、考え抜いてきた。
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