生命の起源は現代科学の第一級のテーマであり、さまざまな分野の研究者が取り組んでいる。宇宙空間から生命の種が地球に飛来し、最初の生命となったという考え方がある。「パンスペルミア説」と呼ばれるものだが、本書は生命の宇宙起源論について、科学的な根拠に基づいてわかりやすく解説した本である。

著者の専門は深海生態学・地底微生物学であり、極限状況の生命を追い求めてきた。科学を伝える啓発書の執筆に長けたアウトリーチの担い手でもある。