文豪・古典の14作品一覧

■渋江抽斎 森 鴎外著、岩波文庫
1916年、森鴎外が54歳のときに新聞連載として発表した史伝第1作。渋江抽斎(1805~58)は江戸時代末期の医師、考証学者。克明な調査を行い、人物像を描き出す。

■伊沢蘭軒 森 鴎外著、ちくま文庫
全2巻。医師、そして教育者だった伊沢蘭軒(1777~1829)は、渋江抽斎の師にあたる人物で、考証学に精通し詩文など文芸にも親しんでいた。前作の2倍以上の分量に上る大作。

■北条霞亭 森 鴎外著、ちくま文庫
北条霞亭(1780~1823)は『霞亭渉筆』『嵯峨樵歌』などの著書がある漢詩人で医師でもあった人物。鴎外は5年余の歳月をかけて書き上げ、その8カ月後に世を去った。

■プルタルコス英雄伝 プルタルコス著、村川堅太郎編、ちくま学芸文庫
全3巻。帝政ローマ時代のギリシャ人著述家が著した英雄伝。言動が似たギリシャとローマの偉人を2人1組にして語る対比法を用いている。

■ラモーの甥 ディドロ著、本田喜代治・平岡 昇訳、岩波文庫
本田喜代治・平岡 昇訳、岩波文庫18世紀のフランスの思想家ディドロによる対話形式の小説。大作曲家ラモーの実在の甥と思想家の「私」を対話させながら、当時のフランス社会を痛烈に批判する。

■ローマ帝国衰亡史 エドワード・ギボン著、中野好夫ほか訳、ちくま学芸文庫
中野好夫ほか訳、ちくま学芸文庫全10巻。ローマ帝国の最盛期からコンスタンティノープル陥落までを描く。

■トム・ジョウンズ フィールディング著、朱牟田夏雄訳、岩波文庫
全4巻。捨て子だったトムの波瀾万丈な人生を描く。刊行は1749年。

■ロビンソン・クルーソー デフォー著、平井正穂訳、岩波文庫
全2巻。上巻は無人島での生活、下巻ではその後の冒険について語る。

■赤と黒 スタンダール著、桑原武夫・生島遼一訳、岩波文庫
全2巻。野心家ジュリアン・ソレルを通して王政復古下のフランス社会を描く。

■パルムの僧院 スタンダール著、大岡昇平訳、新潮文庫
全2巻。ナポレオンを崇拝するイタリア人貴族の人生を描くリアリズム小説。

■ユリシーズ ジェイムズ・ジョイス著、丸谷才一・永川玲二・高松雄一訳、集英社文庫
全4巻。1904年6月16日のダブリンに起こった出来事をさまざまな実験的な手法を用いて描く。1922年刊行。

■失われた時を求めて マルセル・プルースト著、井上究一郎訳、ちくま文庫 全12巻/鈴木道彦訳、集英社文庫 全13巻
名前のない主人公「私」の回想録として、プルーストが発表した大作。

■モル・フランダーズ デフォー著、伊澤龍雄訳、岩波文庫
全2巻。凄腕のスリだった女主人公の人生が、彼女の語りによって甦る。

■悪霊 ドストエフスキー著、江川 卓訳、新潮文庫
全2巻。革命組織の中で起こる内ゲバなど、20世紀に実際に起きる事件を予言した問題作。1873年刊行。