「コンビニない?」ではなく「ローソンない?」を目指す

——コンビニ業界は「店舗数の飽和」が課題といわれます。これから成長の可能性はあるのでしょうか。

「ローソンのあれがほしい」「ローソンに行きたい」と思ってもらえるお店になれるかどうかです。新型コロナウイルスでお客さまの生活は大きく変わりました。例えば、店内調理による弁当や調理パンを提供する「まちかど厨房」の人気が高まっています。外食に行きづらい現在、「外食的な存在」として選ばれていると感じています。一方、住宅立地での売り上げは堅調ですが、オフィス立地ではなかなか人が戻ってこない状況が続いています。

こうした状況は、ローソンが指名されるお店になる大チャンスだと思っています。ここでお客さまに「あのPBがほしい」と思ってもらえるかどうかで、これからの景色が大きく変わるはずです。

「近くに靴下売っているところない?」といって無印良品に行く人はいませんよね。「近くに無印良品はないかな?」と探す人が大半のはずです。そういう指名される存在になりたい。「近くにコンビニない?」ではなく「近くにローソンない?」といわれたい。それに向けてチャレンジを続けていきます。

チャレンジには、成功も失敗もありません。あるのは検証だけです。今回のパッケージ刷新でも、学びが得られたことで、次に目指すところがわかりました。次のステップとしては、パッケージだけではなく、商品の中身についても注目をしていただけるようにしていきたい。そうやって、チャレンジと検証を繰り返していくのみです。

(構成=プレジデントオンライン編集部 飯田樹)
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