技法①「線の引き方」シンプルにエンピツ線。ときどき虹色エンピツ
読んでいて、ここぞと思ったところには線を引きます。
目的は、あとで読み返すときに読むべき場所がわかること、だけなので、「エンピツで薄く」で構いません。線を真っ直ぐに、とかなるべくこだわらずにサラサラ引いていきましょう。
手元にエンピツがなければ、ボールペンでも万年筆でもいいですし、色も黒でも青でも赤でもOKです。
三色ボールペン(※)で、とか、蛍光ペンで、とか、やってはみましたが、私はダメでした。そもそもちゃんとそれらのペンを持ち歩けなかったので、話になりません。
※齋藤孝『三色ボールペンで読む日本語』(2005)では、「まあ大事」は青線、「すごく大事」は赤線、「おもしろい」は緑線を引くことで、読解力・要約力が上がると説く。
シンプルに、エンピツ線だけです。ただ、特に気になるところは、その部分を線で丸く囲んだりもします。ダイジそうな「数字」や「キーワード」「事例」などです。
コツは線を引きすぎないこと。1頁には1~2ヶ所限定くらいの気持ちでいきましょう。
たまに、特殊な線を引くことがあります。
芯が虹色の色エンピツで、線を引くのです。発想力系の本や楽しい本、きれいな本のとき、7色の線を引きます。
トム・ケリーらの『イノベーションの達人!』は、システム思考の元祖であるIDEOの本です。本自体、フルカラー頁を多用して華やかですし、とても楽しい内容の本なので、線も楽しく引いていきます。虹色エンピツでゆっくり軸を回しながら線を引くのです。
本にレインボーライン! それだけでテンションが、上がります。
技法②「耳の折り方・付箋の貼り方」耳折り勝ち抜き戦で下カドも使う
耳を折るのは「ここにいい情報がある!」を示すためです。
なので、基本的には線を引いた頁の耳を折ることになります。単純です。でも、すごく気に入ったビジネス書だと、20頁以上も耳が折ってあって、「いい本なんだ」はわかりますが、どこが一番良かったのか、すぐにはわからなくなってしまいます。
そんな気に入った本のときには、一読したあとに、耳を折った頁をざっと読んで(線も引いてあるから一瞬で終わるはず)、勝ち抜き戦です。
そして、ここぞという数頁だけ、もう1回耳を折ります。ただし今度は上カドでなく、下カドを。これでベスト・オブ・ベスト頁が一目瞭然になります。
私はやりませんが、受験生でもある三女のお気に入りは「細いプラスティックの透明カラー付箋」です。上手に使えば、
・頁外に少し、はみ出させることで、耳を折るのと同じ効果
・色を使い分けることで、三色ボールペンと同じ効果
・覚えていなかったところにはさらに貼ることで、二重線と同じ効果
なのだとか。なんと一石四鳥です。半透明なので文字が読めなくなることもありませんし、最近は上からエンピツで書き込める材質のものもあります。三女曰く、ダイソーのものがお勧めだそうです。一番細くて使いやすいから、と。幅4mm(長さは44mm)のこだわりです。