本件をめぐる問題はヤラセの有無ではない
<「事実」が大事だと思うからコメントするけど、俺は何も指示されてないよ、忖度なしで。編集にはムカついてたけどな。>
#テラハの暴走 「事実」が大事だと思うからコメントするけど、俺は何も指示されてないよ、忖度なしで。編集にはムカついてたけどな。 https://t.co/4pV2DySpfe
— 新野・ビンスイ・俊幸 (@getdrunkeasily) May 27, 2020
皮肉なことに、木村さんが死を遂げた後も、出演者のSNSでの発信こそが、放送休止となった恋愛リアリティーショーに視聴者がより没入する肥やしとなっているのである。
本件をめぐる問題は、「ヤラセがあったか」の真偽を問うものではない。
むしろ、“ヤラセ感”のないように番組をつくり、SNSで話題になることによってここまで成長してきた恋愛リアリティーショーの構造自体を否定しなければならない局面にきているのだ。リングで活躍する女子プロレスラーとして活躍していた木村さんが、テレビという舞台の上でも活躍した結果、熱狂的な観客にあおられ、亡くなったとすればそれほど皮肉な話はないだろう。
私もリアリティー番組の文化をつくってきた人間の一人として、木村さんの死は重く受け止めざるを得ない。