宮本武蔵が『五輪書』で説いてくれている「勝つための要素」は、じつに多彩である。が、これらは大きく2つの種類に分けられる。

すなわち、1つが、肉体的・物理的な動きを教える技術論。そしてもう1つが、メンタル面の心得。戦いにあたって、どう覚悟するか。さらに敵の精神状態をどう読み、どう操作するか。いわゆる駆け引き・心理戦のポイントだ。今回は、それぞれの代表的な教えをご紹介したい。

まずは、技術論としての重要な教え。「火之巻」にある「3つの先と云事」。