弊社には、会社全体でグローバルな組織になっていくためのプログラムがいくつかあり、私は2017年からそのうちの2つに計1年間参加しました。ただ、どちらも英語を学ぶプログラムではなく、あくまで英語を使って、海外で働くネイティブの社員たちとリーダーシップや自社ビジネスの発展について考えていくものです。

そのプログラムの一環として、オンラインビジネス英会話の「ビズメイツ」にも入会しました。オンライン英会話はただのフリートークではありません。毎回レッスンが用意されており、順序立てて学習していきます。とはいえ、講師はアドリブを利かせてくることも多い。そのため、前回のレッスンの内容や会話の内容などから次はどんな話になるのか予想し、あらかじめ考えておくなど、自分なりの準備をするようになります。その結果、うまく会話が続いたときはとてもモチベーションが上がるのです。

ディクテーション機能が付いたTEDのアプリ。
ディクテーション機能が付いたTEDのアプリ。

個人的には、「TED」のアプリを活用しました。おすすめはディクテーション(音声テキストの転写)機能が付いている「TEDICT」や「TEDMe」といったアプリです。TEDの映像が流れ、虫食い状態になっている字幕に、英語を打ち込んだり、選択したりして、文章を完成させます。これはネイティブの人間が、ネイティブのペースで話しているので、難度はかなり高いと思いますが、英語を聞き取る力はとてもつきやすい。参考書や教材で聞くような綺麗な英語ではないというところもポイントです。

日本人は綺麗な発音にこだわるあまり、話すことを躊躇しがちです。私もはじめはそのタイプでしたが、プログラムの一環で現地(アメリカ)に行ってみると、日本人以外の外国人は無茶苦茶な英語でもとにかくよく話す。そこは本当に見習わなければいけないと思います。

メールのライティングでもオンライン英会話でもそうですが、人間、必要に迫られないとなかなか行動することができない。そういった状況を自分でつくってしまうことが、上達への近道になるかもしれません。

ECC外語学院でドメドメ日本人が海外駐在員に大進歩◎SUBARU主事 飯塚哲也さん

老舗英会話教室はやはり手堅い

私は中学生の頃からずっと洋楽が好きで、英語に対するアレルギーがありませんでした。当時から、オアシスなど好きなバンドの歌詞を片っ端から日本語に訳していました。歌の意味を理解し、発音して歌ってみる。1000曲近くはそんなことを繰り返したでしょうか。歌詞は音楽に乗せるものなので、大幅に省略されたり、独特な言い回しがあったりします。HIP HOPになると、よりリズムや韻を大切にするのでその傾向は強くなる。この歌をつくった人は何を伝えたかったのだろうと考えるので、文脈から意味を考える力は身に付いたと思います。