10月1日にたばこ税の税率が引き上げられた。この影響で、JT(日本たばこ産業)の代表的銘柄である「マイルドセブン」は1箱300円から410円へ36%超の大幅値上げとなった。たばこ消費には大きくブレーキがかかり、JTの業績見通しでは来年3月期の国内たばこ販売数量は前年比17.3%のマイナス。値上げ後の10月からの1年間では、25%を上回る減少となりそうだ。

増税直前の9月には空前の駆け込み需要が発生した。そのため翌10月の売り上げは前年同月比7割減と壊滅的に。(PANA=写真)

増税直前の9月には空前の駆け込み需要が発生した。そのため翌10月の売り上げは前年同月比7割減と壊滅的に。(PANA=写真)

打撃を受けるのは、JTやBAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)といったメーカーだけにとどまらない。とりわけ深刻なのが、専業比率の高い葉たばこ農家や、零細なたばこ小売店など関連事業者への影響だ。