[フランス料理] コジト

――シェフ自ら仕留めた鹿は客が待ちこがれる逸品。六本木の隠れ家

六本木ヒルズそばの路地にたたずむ、これぞ隠れ家フレンチレストラン。テーブル、椅子などはすべてアンティーク。2階には個室もある。季節感を大事にした最高の料理に、厳選されたブルゴーニュ産ワインを。スタッフが料理にベストマッチのワインを供してくれる。

●東京都港区西麻布3-2-15 TEL.03-3796-3838 営業時間/12:00~14:00(LO)、18:00~22:30(LO) 日曜休 サービス料10%。

[フランス料理] コジト

1.名物「シェフが仕留めたエゾ鹿のロースト 山ぶどうをきかせたワインソース」(6000円)は、寒い季節になると常連から問い合わせがくるほど。山田実弘オーナーシェフが北海道で獲ったエゾ鹿を酸味のある繊細なソースで。野趣に富んだ逸品。
 2.「香ばしく焼きあげた甘鯛のポアレ 焼きナスのフォンダンを添えて」(3500円)。甘鯛の香ばしさと、ジロール茸、ナスの優しい食感が絶妙にマッチする。
 3.「秋ジャケのマリネ瞬間薫製 新ジャガイモのエクラゼ 秋トリュフの香り」(2800円)の爽やかさとコクと。ワインが進む前菜だ。
 4.デザートも秀逸。「マロンのエスプーマ モンブラン仕立て」(2000円)の上品な口当たりがいい。エスプーマは泡状とムースの中間くらいの滑らかさ。下層にはアイスクリームが。さっぱりとした甘さが晩餐を締めくくる。

 [和食] 米福

――炊きたて名物・白米土鍋を季節の魚や惣菜とともに

白金「心米」の姉妹店としてオープンしたばかり。なにしろご飯が美味しい。気取らぬメニューの美味しさに思わず顔がほころぶ。名物の白米土鍋は通常4種類ある。ひとり客でもゆっくりと食べられる落ち着いた間取りもうれしい。

●東京都渋谷区恵比寿2-13-10 1F TEL.03-5739-1678 営業時間/16:30~24:00(LO 23:00) 日・祝休み 和牛ハンバーグ、メンチカツ、えびフライなどの洋食メニューも充実。

[和食] 米福

1.「白米土鍋 七島さんのコシヒカリ」(850円)は堂々たるメーンディッシュだ。米の美味しさが全身に沁みる。陶器と磁器の長所を併せ持つ特製土鍋で、時間をしっかり計って炊き上げる。一夜干しの「金目鯛のひらき」(1600円)が合う。
 2.「自家製ポテトサラダ」(写真奥・600円)と「豊後水道いわし丸干し」(800円)の香ばしさ。さりげないメニューが丁寧に作られていてうれしい。
 3.「スーパーゴールデンポークの肩ロース生姜焼き」(1400円)が人気。そのままなら豊かなコクが、薬味(クレソン、みょうが、玉ねぎ)を添えれば爽やかな旨味が堪能できる。
 4.「十種野菜のきんぴら」(650円)は繊細な逸品。ごぼう、にんじん、しらたき、まこも茸、さつまいも、じゃがいも、れんこん、糸みつば、パプリカ(黄、赤)が細切りに。酒もご飯も進む。

(構成・文=須藤靖貴 撮影/椿 孝、大井一範(コジト)、伊藤千晴(米福))