認めるところは認め、謝罪するところは謝罪し、反省するところは反省し、そして自ら主張すべきところは主張する。

記者からの質問には全て答える真摯な態度。

完璧な記者会見だった。

この会見によって、流れは完全に変わった。吉本のタレントたちも一斉に会社を批判するようになった。

このメルマガの趣旨から、あえて言わせてもらえば、これほど完璧な、そしてこれほどピンチの流れを変えた記者会見はない。

不祥事について政治家や企業経営陣が開く会見は絶え間ないが、下手なコンサルなんかに高額な報酬を払ってアドバイスを受けるよりも、今回の宮迫さんたちの会見を血肉になるまで勉強すべきだ。

そして吉本側に不利な流れができつつあるなか、22日、吉本側が会見を開いた。メインは岡本社長である。

岡本社長は、宮迫さんや田村さんとの契約解消を撤回し、再度協議をしていくという。コンプライアンスの確保と同時に芸人ファーストの考えを徹底して、芸人・タレントとのコミュニケーション・信頼関係を一から築き直していくと涙ながらに宣言した。

吉本側にも、宮迫さんたちにも違法行為がないのであれば、会社内の揉め事として、いったんここで収束に向かうことは望ましいことである。吉本側と芸人さんたちの信頼関係が強化されるための取り組みがしっかりと始まることを期待する。