運転免許の更新が近くなってくると、自分の視力が合格基準に達しているか、気になってくる。メガネやコンタクトレンズを前もって調整しておくことも大切だが、目のパフォーマンスを上げるために今すぐできることも知っておきたい。「ここぞ」というときに視力を上げるにはどうしたらいいか。眼科医の平松類氏に、直前でもできる対策について聞いた。
「老眼鏡」であえて遠くを見る
人間の視力には波がある。一般に朝起きたときに比べて、夕方は見えにくくなるものだし、パソコンやスマホの操作で手元を見続けていると、目は見えにくくなってくる。
これは、目のピント合わせをする筋肉(毛様体筋)が緊張し続け、疲れてくるからだ。眼球の中には水晶体というレンズがあって、その周りに毛様体筋がある。この筋肉がギューッと縮むことによってレンズが厚くなって手元にピントが合い、逆に遠くにピントを合わせるときは筋肉が緩くなることによってレンズも薄くなる。ちょうど陸上競技で100メートルダッシュを何本も続けると筋肉が疲労し、タイムが次第に落ちてくるように、毛様体筋も使い続ければ疲労し、ピントの調節力が落ち、遠くが見えにくくなる。
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