三菱商事と伊藤忠商事の「可」に対して、丸紅の「不可」は明らか。それぞれがスーパーやコンビニに投資している成績表だ。丸紅は関連会社(持ち分法適用会社)にしたダイエーの経営不振が響き、自社の最終利益が押し下げられるという事態を招いている。

取扱品の拡大や収益の多様化を睨み、流通各社への出資を進めてきた総合商社。今や総合商社の思惑や動向を抜きに、流通業界の今後は見通せない。三菱商事はローソン、伊藤忠商事はファミリーマートの事実上の親会社。丸紅はダイエーのほかにマルエツ、東武ストアも出資先である。

総合商社が流通各社に出資してきた金額も半端ではない。丸紅がダイエー株を産業再生機構から買い取った金額は約880億円(売却分含む)。三井物産のセブン&アイHD株の持ち株比率は2%に満たないが、それでも取得には500億円程度を要している。

(ライヴ・アート=図版作成)