「時産」をはじめ、家計を助ける「ベストバイ家電」を、家電の専門家である戸井田さんと、家電ライターの藤山哲人さんに選んでもらった。
リセット家事に投入したい時産家電の中でも“激安”と2人が真っ先に挙げたのが「ルンバe5」。
「他の10万円以上する最上位モデルと掃除に関する機能はほとんど変わらないのに、値段はほぼ半分。コスパ最高のロボット掃除機」と、藤山さんは大絶賛だ。戸井田さんも「今までロボット掃除機を買うのをためらっていた人も『買い』。下位モデルや過去の製品を持っている人は、あまり使わないフロアに持っていき、e5をメインフロアに導入するといい」と説く。
洗濯乾燥機にも、時産の波が来ている。藤山さんが挙げるのは、パナソニックの斜めドラム式「VXシリーズ」だ。液体洗剤や柔軟剤をタンクに入れておくと、汚れの量や洗濯物の種類を検知し、適量を投入して洗濯してくれる。スイッチ1つで洗濯が済むようになった。ただ、「子どもが小さい家庭の場合は、泥汚れに強い縦型がお薦め」と藤山さんは話す。
なぜ一番嫌いな家事から導入するべきか
「プラス家事」である料理に導入したい時産家電として2人が挙げるのは、シャープの電気調理鍋「ホットクック」だ。電気調理鍋は、圧力鍋などに比べると調理時間は長いが、材料を入れてスイッチを入れるだけで放っておける典型的な時産家電として大ヒット。中でも「ホットクック」は、インターネットにつながった“未来型電気鍋”。季節や家族構成に合わせて献立を提案してくれるほか、シャープ製品である冷蔵庫や電子レンジなどと連携して、冷蔵庫にある材料でできる献立や、電子レンジで作るメニューとの組み合わせの提案もしてくれる。藤山さんは、「メニューは自分で考えるよりも、家電に任せてしまったほうがいいくらい(笑)。料理が得意な人より、苦手な人に特にお薦めです」と話す。
「時産家電」を使いこなすコツとして戸井田さんは、「一番嫌いな家事から導入すること」を薦める。「得意な家事だと、家電のほうが使いにくいと感じて使わなくなってしまう。しかし苦手な家事なら、何とか機械にやってもらおうと思うし、ありがたみを感じやすい」ためだ。
ただ、いくら性能がよくても家電は万能ではない。期待に対して100点満点の成果が出なくても、やってくれた90点分の費用対効果に目を向けたい。「『90点分の時間を産んでくれたのだから、残り10点分は自分でやってあげよう』というくらいの、優しい気持ちで接してください」と戸井田さん。家事が苦手な人や、費用対効果を合理的にとらえがちな男性のほうが、時産家電と仲良くなれるかもしれない。いきなり購入するのが心配な場合は、レンタルで試してみるのも手だ。