クラウドファンディングは学生のモチベーションを高める

APU起業部では、昨年12月15日からクラウドファンディングで一般の方々から寄附を募りました。「APU起業部応援団」の名称で募集期間は2カ月、締め切りは2月14日のバレンタインデーです。その間に集まった寄附は総額361万1000円(2019年2月12日現在)。当初の最低目標金額だった200万円には12月31日に到達し、現時点ではおよそ200人の方からその2倍近くのお金が集まりました。

このお金の主な使い道は、APU起業部のために講演などに来てくれる先輩の皆さんの交通費や宿泊費です。APU起業部のプログラムでは、APU出身の起業家などを招いて講演や指導をお願いしています。昨年7月にスタートしたので今期の予算はなく、初めのうちは先輩たちのボランティアに頼っていました。APUは大分県別府市の山の上にキャンパスがあって、東京や大阪から往復するだけでも大変です。講演料は払えないとしても、せめて交通費や宿泊代は支給したいと考えて、その資金をクラウドファンディングで募ったのです。

そのような資金を得る方法にクラウドファンディングを選んだ理由はいくつかあります。最大の理由は、学生たちのモチベーションを高めることです。見ず知らずの人たちに応援され、経済的にも支えられて学んでいるという自覚は、親のお金や自分で稼いだお金で学ぶのとは別の意味があります。

20万円の寄付が5人

APU起業部が実施したAPU初のクラウドファンディング。募集期間:2018年12月15日9:00~2019年2月14日23:00まで。

APU起業部応援団」の寄附は一口3000円から20万円まで段階的に金額が設定されていて、寄附してくださったみなさんの内訳を見ると、3000円が68人、5000円が33人、1万円が64人、5万円が10人、10万円が6人、20万円が5人です(2019年2月7日取材時点)。高額の寄附は経済的にとても助かりますし、3000円など少額の人数が多いこともたくさんの支援者がいるという意識につながっており本当にありがたいものです。

寄附してくださったみなさんには、APU起業部の活動報告書やお礼のメールを送信し、学生の成果発表会にご招待したり、僕がテレビ電話でお礼を申し上げたり、寄附金額によってお礼のかたちもいくつかのコースに分かれています。個々の事業プランに出資するのではないので、金銭的なリターンがあるといった性質のものではありません。

僕自身もクラウドファンディングなどで、若い人たちの活動にポケットマネーから寄附することがよくあります。例えば発展途上国を支援する活動、子育てを支援する活動などは目に入ると応援したくなり、平均すると1万円前後の額ですけれど、これまで数十件は寄附していると思います。スマホやパソコンの画面を見ながら、簡単に寄附のかたちで応援できるのはクラウドファンディングの利点です。