介護用品はどんどん進化している。介護度が高い人向けだけではなく、日常のちょっとした不便を解決する優れものもたくさんある。デザインもおしゃれに。外出がますます楽しくなるだろう。

レンタルできるもの、買えるもの

高齢社会の必需品と言っていい福祉用具(介護用品)。足腰が衰えたときに、自分に合った杖や歩行補助車を選べば、楽に外出でき、転倒防止になる。

Getty Images=写真

国際医療福祉大学大学院の東畠弘子教授は「福祉用具は、身体が不自由になった人にも介護をする人にも、どちらにとっても重宝で役に立つ」と言う。

介護保険では、多くの人が自己負担1割でレンタルできる福祉用具は13種類で、特殊寝台(介護用ベッド)や車椅子、歩行器、杖などだ。身体の状態が変わったときに借り換えできるよう、介護保険が適用される福祉用具は貸与(レンタル)が基本。ただし、介護保険では購入できる「特定福祉用具」もある。ポータブルトイレ、シャワーチェアなど直接肌に当たる排泄と入浴に関するものだ。年に10万円を上限枠として購入費用の9割が支給される。

2018年10月から厚労省によりレンタル料の上限が決まるが、貸与事業所によってレンタル料は異なるので注意しよう。選ぶ際には、福祉用具貸与事業所にいる福祉用具専門相談員に相談するといいだろう。保険適用外の用具でも優れものはたくさんあり、「上手に取り入れて、在宅生活に活用しましょう」(東畠教授)。