お笑い芸人などが「説」をプレゼンし、番組がその主張を検証するテレビ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が好調だ。なにがウケているのか。お笑い評論家のラリー遠田氏は「バラエティ番組ではあらかじめ企画の着地点が決まっていることが多い。だが『水曜日のダウンタウン』はそれを避け、検証を厳密に行う。その結果、予定調和が壊され、独特の面白さが生まれている」と分析する――。
※本稿は、ラリー遠田『とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論 』(イースト新書)の第4章「なぜ、『アメトーーク!』『ゴッドタン』『水ダウ』はウケているのか」を再編集したものです。
攻めの姿勢を貫く『水曜日のダウンタウン』
『水曜日のダウンタウン』(TBS)は、夜10時台というプライムタイムの放送枠でありながら攻めの姿勢を貫き、数々の伝説的な企画を手がけて世間に話題を振りまいてきた。問題を起こしてBPO(放送倫理・番組放送機構)に意見書が寄せられたり、炎上的な騒動を起こしたりしたこともある一方で、チャレンジングな企画内容は業界内で高く評価され、二度のギャラクシー賞を受賞している。
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