「画面ズーム」と「蛍光ペン」を使うと伝わりやすい

目線を誘導するためにレーザーポインタや指し棒を使う人がいますね。でも見えづらいのでお勧めしません。みなさん意外と使っていませんが、パワーポイントの「画面ズーム」を利用してスライドを拡大したり、「蛍光ペン」で丸をつけたり線を引いたりすると便利です。

言葉を添えるとよりわかりやすくなります。「上から2行目ですが」や「右側の髭面の男性ですが」など、画面の場所や位置、人物の写真や図表の様子を言葉で伝えると、目で追いやすくなります。

合わせて自分の手や指の動きも、上手く取り入れてください。動かすのは「大きさの説明」「位置や場所を示す」「私は、みなさんは、など立場を示す」「数を言う」「順序の説明やカウントをする」といったときです。カウントしながら指を折ったり、日本人はあまりやりませんが、指を鳴らしたり机をトントン叩いたり手を叩くのも効果的です。孫正義さんや故スティーブ・ジョブズもよく音を鳴らしてましたよね。

自分の目線の動きにも注意してください。登壇した際は、会場を4分割して、後方左ゾーンから前方右、前方左、後方右という感じで対角線上に目線を動かすと落ち着いた仕草に見えます。

相手に下を向かせないことも大切です。私は資料をほとんど配りません。配った際も「資料は後ほどご覧ください、前を見てください」と言います。紙に書いていないことを伝えるのがプレゼンのプレゼンたる所以です。配らないときは、QRコードでスマホにダウンロードできるようにしています。