元々、新しい挑戦を推奨する文化がある日清。「面白いと思ったことをスピーディーに実行に移す」というのが社風。

委員会の活動が本格的に始まった16年度には、同時に20以上のプロジェクトが立ち上がり、メンバーたちはその実現に向けて動きだした。1年の間に「在宅勤務制度」「カムバック制度(再雇用制度)」「非常時保育料金補助制度」「育休延長」「失効休暇育児利用」「早期復帰支援」などを一気に整備。さらに、「隣のダイバーシティ」と題した多様なバックグラウンドを持つ社員が交流を深めるイベントの実施や、社内アンケート調査も行った。また、女性社員同士をつなぐメンターシップ「シスター制度」や、上から変えようと「男性上司研修」なども開いた。最初のたった1年でアイデアを実際の制度化やイベントといった動きに変えてしまう企業は、そうはないだろう。

そして翌年の17年度には、在宅勤務制度の対象拡大や、残業の多かった営業部門でのスマートワーク化も進み、スーパーフレックス制度を導入。社内で「ダイバーシティ・アワード」表彰や「NISSINファミリー・デー」が開かれるなど、さらに勢いを増していった。