誰もが気になってしまう物語の作り方

ストーリーについては、「試練・問題のあった時期から一転、まったく違う現在がある。その理由は何でしょうか? 聞きたくないですか?」といった、ギャップを埋めたいと思わせるような流れが必要です。

ここでもポイントは、相手の脳にギャップを生じさせることです。これを言い換えれば、ビフォー・アフターがある話ということになります。

人は本能的にビフォー・アフターものが大好きです。ベストセラー本の構成、ヒットドラマやヒット映画のストーリー、再生回数の多い動画などは、どれも落差の大きいビフォー・アフターがあります。

スピーキングにおいても当然、ビフォー・アフターを常に意識しましょう。具体的には、パブリック・スピーキングの場合は、自分やお客様の「変化」にフォーカスした話をしてください。

変化があると思うと、人はその過程を知りたがります。ホームレスだった人がお金持ちになった、太っていた人が急に痩せた、人見知りの人がスピーキングのプロになった……。ギャップがあればあれほど、その内容に興味を持ちます。

ギャップのあるストーリーを複数織り込む

すなわち、ロジックとしては、試練・問題のあるダメだった状態から、アフターとしてすごく良い結果を出し、最後に「この理由、ここまでのノウハウを知りたくないですか」というパターン、これを繰り返すということになります。

こうしたビフォー・アフターを持ったストーリーの強さが、パブリック・スピーキングでは重要になります。「もっとこの人の話が聞きたい」と思わせる、カリスマと呼ばれる存在になりたいのであれば、このストーリーをできるだけ多用してください。私の場合は、1回の登壇で最低でも3回、だいたい4~5回はこうしたギャップのあるストーリーを織り込んでいます。

世界的なスピーカーも、ほぼ間違いなく、ビフォー・アフターのストーリーを多用することで、聴衆を熱狂させるパターンを構築しています。ギャップのあるストーリーは、どんな国でも、そんな世代でも、男女を問わず、興味の対象になるのです。