20代男女それぞれに特徴的な頻出ワード上位を見てみると、女性のほうが「酔う」とか、ストレートに「お酒」とか、酒にまつわる悩みが多いことに気付かされます。お酒の失敗というと、どちらかと言うと男性がするイメージが強いという意味では、意外な結果です。また、女性にのみ出現するワードとしては「身体」も上位にあがっています。これは「身体の関係」についての悩みです。

具体的な質問内容をいくつかピックアップすると、例えば「酔った勢いで体の関係を持ってしまった」というものがありました。「泥酔してしまって関係を持ったけれど、そういう場合、男性は覚えているものだろうか(できれば忘れていてほしいのだけど)」という内容の質問です。ほかにも「酔った勢いでキスをしたけれど男性側は気があるのか?」というような質問も投稿されていました。「酔った勢い」で何かしてしまうことは女性だけでなく男性もあるはずですが、それに対して「失敗した」と感じて事後に悩みが深まるのは女性の特徴のようです。

それにしても、多くの質問が非常に赤裸々な悩みであることには改めて驚かされました。しかも質問、回答ともに非常に長文であることが多いのです。分析にご協力いただいたオウケイウェイヴの齊藤さんによると、恋愛相談は特に文章が長くなりがちだそうで、「それだけ質問される方も回答される方も真剣なのでは」ということでした。

男が気にする「チャンス」と「イケメン」

一方、男性にのみ出現するワードも見てみると、「チャンス」というキーワードが出現しています。具体的な質問を見ると、例えば「恋のチャンスを逃した経験のある方に(回答を)お願いします」というものが20代後半の男性から投稿されていました。「気になる子がいたけれど声をかけられなかった、そのまま二度と会えない気がする、そのワンチャンスをものにできなかった……」という話です。

吉田貴司『やれたかも委員会』(双葉社)

結構、こういうところにもインサイトは潜んでいて、そういう機会損失感を男性は引きずるし、その感覚を誰かと分かち合いたいという欲求があるのでしょう。これについては、ドラマ化もされた漫画『やれたかも委員会』(吉田貴司/双葉社)が思い浮かびます。

この漫画は女性との「やれたかもしれない」(セックスできたかもしれない)思い出を持つ男性が毎回登場して、その経験談をひとり語りするという形式なのですが、同じ欲求をすくい取っているといえるでしょう。