▼キャリアアップにつながる。注目の「資格取得講座」
短い間通うだけでも知識やスキルが身につく「資格取得講座」
専門分野を学びたいなら「資格認定講座」がもってこいだ。短期の資格講座は集中的にみっちり勉強するので、短い間通うだけでも、知識やスキルが身につくよさがある。
「社会の動きや世間のニーズを反映した結果として『資格』が作られるので、新しいものがどんどん出ていますし、細分化されてきています」
そう語るのは、年間平均50個、累計503個の資格を取得、オールアバウトの資格ガイドも務める資格コンサルタントの鈴木秀明氏。なかでも、これからビジネスパーソンの受験者が、ますます増えると予想されるのが「ウェブ解析士」。一見、IT企業や情報関係の部署の人向けの資格のようだが、「比較的汎用性がある」そうだ。
「例えば、あるサイトを運営するときに、ページビューの数を増やすためにはどんな施策が効果的かとか、ある指標の値を見たらどんなことがわかるのかとか、そういったノウハウが学べます。僕も想像以上に自分がウェブ解析ツールの機能を使いこなせていないことがわかり、こんなこともできるんだ! と目からウロコでした」
ウェブ上のデータを活用する場面は、どの職種でも必須となりつつある。解析ツールは日々進化しているので、定期的に受講して知識をブラッシュアップするのもいい。段階的に合格認定が必要だが、上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターにチャレンジしても。
財務会計分野でイチオシなのが、簿記より一歩進んだ“アドバンスな資格”として、「IRプランナー」。企業分析、情報開示、コーポレートガバナンスなど、IRに関する知識をひととおり学べる。「M&Aシニアエキスパート」は、法務や財務などを幅広い分野の専門知識が必要となるM&Aに関しての資格。内容は中小企業の事業継承、M&Aの知識がメインで、さまざまな企業関係者が受講している。
「最近話題の『公認モチベーション・マネジャー』は、部下への接し方や人間関係に悩む方にぜひ。ワークショップによる実践形式で学べるのが人気の秘密のようです」
こうした講座は、期間も費用も資格によってまちまち。難易度が高くなるほど、期間は長くなり、費用はかさむ傾向にある。数々の資格を取り続けている鈴木氏が、受講の際の心得を指南。
「せっかくお金を払って通うのですから、より効果的に受講したいものです。短期集中で学べるとはいえ、どの講座もある程度の基礎的な知識はあったほうがいいですね。事前の予習は、欠かせません」