新たな職場でどう振る舞うかは年代、そして立場によっても違ってくる。若い順に見てみよう。

入社3年目前後、20代の頃は、少しずつ仕事にも自信を持ち始める頃だ。一方、組織の中では依然、“若手”として扱われる。

「それまで積み重ねてきた経験は、仕事人としての重要な土台となるかもしれませんが、『自分の力で職場を大きく変える』というレベルには至っていないわけです。となると、『新しい職場で自分にできることは着実にやっていこう』といった具合に、『多少でも貢献できることは楽しみ』という意識を持つことが大切です」(高城氏)

「女性ボス」には、どんどん質問せよ

絶対に言ってはいけない“禁句”と、積極的に使いたい“常套句”もあるようだ。

「たとえば先輩社員などから仕事を頼まれたときに、『できません』『わかりません』と言う人間は、どんどん評価を落とします。これに対し、『はい、わかりました』『やったことがないので、教えてください』と答える人間は、好感度が上がり、可愛がってもらえます」(横山氏)

挨拶の仕方も名刺交換のマナーも知らないというのでは話にならないが、若手なのだからできないことがあるのは当たり前。まずは、相手の指示を肯定的に受け止めるのがポイントというわけだ。

「20代なら、教えを請うことも含め、できることを精一杯やるという愚直さがすごく大事。中には、『おまえ、かわいそうな部署に移ったよね』『主力部署に移ったってことは、出世コースまっしぐらだな』などと、異動=評価と思い込み、お先真っ暗と落ち込んだり、ムダにはしゃいだりする人もいます。しかし、20代の異動で配属される部署が終の棲み家となる可能性はそんなに高くない」(高城氏)

後から振り返れば“経験の1つ”にすぎない、と高城氏は言う。

「そう考えれば、たとえ嫌な上司がいても、職場の雰囲気が悪くても乗り切れるでしょう。あなた自身は、その経験をいかに楽しむか、そんな職場でも“目の前の仕事”に対し、いかに貢献するかに徹すればいいのです」(同)