▼これが、企画書「ワンページメモ」のフォーマットだ
ヒット商品「2口IHクッキングヒーター」(2012年発売)の場合…1.市場売価:原価から売価を算出するのではなく、消費者に納得してもらえる売価を先に決める。「2万円台」と最初に決まっていた。
2.コンセプト:一般家庭の最大出力である1500wの範囲内で、電気工事なしで2口コンロを備える。
3.不満点:「1口だと同時に1品しか作れないこと」「2口にするためには電気工事が必要なこと」
4.商品特長:「単身者なら2口同時に最大火力を使う機会は少ない」という予想と「家庭の電源で2口備える」という目的から、「片方が最大出力の場合は、もう一方を自動制御で弱める設計」「電気工事不要」が特長となる。
5.図版:完成予想図のイメージ画像や仕組みなどをビジュアルで示す。
業務日報は200字以内で自分の意見も明記
入力画面
・入力した日付
・入力者の名前
・情報の分類(商談、開発など)
・テーマ(何についてか)
・具体的内容(200字)
※「いつ誰と会った」「いくらの売り上げになった」というような報告ではなく、自分の意見や考えを述べること
POINT
(1)内容は200字以内。短いほど、書き手も読み手も負担が減る。
(2)社長はキーパーソンの社員約100人の内容に毎日目を通す。
(3)1日以上入力しないと、他の社員の情報を閲覧できない仕組みで、毎日書くインセンティブを作る(部門、役職によって閲覧制限あり)
「プレジデント」(2018年7月30日号)の特集「できる人の資料術」では、本稿のほか、メルカリ、エステー、ネスレ日本のトップインタビューや、ソニー、花王、ブリヂストン、ANA、大和ハウス、マイクロソフトなどの「資料術」を紹介しています。ぜひお手にとってご覧ください。
大山健太郎(おおやま・けんたろう)
アイリスオーヤマ会長
1945年生まれ。64年大阪府立布施高校卒業。同年、父親が急逝し、大山ブロー工業所(現アイリスオーヤマ)代表に就任。ホームセンター向けプラスチック製品のトップメーカーに育てた。2018年7月より代表取締役会長。
アイリスオーヤマ会長
1945年生まれ。64年大阪府立布施高校卒業。同年、父親が急逝し、大山ブロー工業所(現アイリスオーヤマ)代表に就任。ホームセンター向けプラスチック製品のトップメーカーに育てた。2018年7月より代表取締役会長。
(構成=伊藤達也 撮影=原 貴彦)