それでは何回サイコロを振れば、自分が希望している「1」が出るのだろうか──。

同じように計算すると、10回振ったときに少なくとも「1」が出る確率は、「1-(6分の5)の10乗≒1-0.1615≒0.8385(83.85%)」。20回振ると「1-(6分の5)の20乗≒0.9739(97.39%)」と、限りなく100%に近づいていく(32回振ると約99.71%)。それだけ多く振らなければいけないということだ。

分母の回数分引いて、ようやく6割程度の確率で当たる

ちなみに、一般的には当たる確率の逆数回、つまり100分の1の確率なら100回、500分の1の確率なら500回実施して、それまでに少なくとも1回当たる確率は約63%である。

たとえば、大当たりが出る確率が300分の1のパチンコ台ならば、300回転させて、ようやく約63%の確率で大当たりが出る計算だ。1000分の1のナンバーズ3であれば、1000回購入したときに当たる確率が約63%ということだ。

クジなど確率のあるものを引くときは、その確率の分母の回数分引いて、ようやく6割程度の確率で当たるということを覚えておくと、引くべきかどうかを判断するのに役立つはずである。

この計算をもとに、1等が当たる確率が1000万分の1のジャンボ宝くじについて検証してみることにしよう。