ハッピーアワーを好むのは海外経験豊富なバブル世代女子
これまでママ友とは主に昼どきに会っていた。朝食の支度、子供のお弁当作り、夫の送り出し(笑顔で)、朝食の片付け、掃除、洗濯を猛スピードでやり、顔をつくって(メイクをして)、正午前には二子玉川、自由が丘、白金あたりの小洒落たレストランへ駆けつけるわけだ。慌ただしいったらない。
さらに、パスタなどのランチに、軽く一杯ビールやワインを頼み、締めにコーヒーやスイーツも注文すれば、財布から千円札数枚があっという間に消えていく。たいして飲んでいないのに。そんなコスト高に関する悩みも、午後3時からのシュワシュワのハッピーアワーならほぼ無縁となるのだ。
週1ペースで通って実感したが、ハッピーアワーを利用する主婦は意外と多い。主婦集団を率いる「リーダー」は、たいていバブル世代と思われる主婦だ。海外経験が多く、旅先で本来のハッピーアワーを経験したことがあり、ハッピーアワーのイメージはとてもいい。彼女たちも50歳を超え、育児の手間もだいぶ減り、自由な時間が増えてきた。パート仕事のない日や、PTA帰りにハッピーアワーを利用するママも多いらしい。
▼主婦に直撃質問「なぜ、夕方の宴をするのですか?」
ある日、ハッピーアワーの店で、隣の席で飲んでいた「同類」の40~50代の主婦たちに聞いてみた。「いつもココに来るのですか? どうして来るのですか?」と。
「ランチって、意外とお金かかるでしょ。でもハッピーアワーは懐が痛まないですよね」
「夜もある家事をストレスなくこなすためにはハッピーアワーが必要」
「時間限定だから、だらだら飲むこともない。短期間にさくっと飲んで、切り上げられる。夜も遅くならなくていいし」
「キッチンドランカーみたいに、家でひとり飲むより、みんなで飲むほうが楽しい。罪悪感もないですしね」
「主婦が本当に一息つける時間がハッピーアワーなの」
なるほど。