たけし軍団で培った「統率力」が生きた
正直に申し上げると政治の世界より「たけし軍団」のほうが大変でした。「軍団」は我の強いはぐれものの集まり。社会でダメだった人間、芸能界でも異端な芸人たちですから。言葉で説明してもわからなかったり、素行の悪い人間もいます。
僕はたけしさんの一番弟子。ダンカンと一緒に軍団をマネジメントする立場でしたけど、苦労は多かった。師匠の方針で、誰でも入団できる。一方で最低限の不文律である上下関係や礼儀作法、たけし軍団の一員としてテレビに出るわけなので、「空気を読む」ことは教えないといけない。そこでも結局は「実績を見せる」しかないわけです。とにかくライブでウケること。
ビジネスリーダーであっても、自分の覚悟と実績を見せるしかないのではないでしょうか。
(構成=伊藤達也 撮影=門間新弥 写真=iStock.com)