渋谷発「健康経営」組織はこうしてつくられる

導入編 ミクシィ
社員の健康課題を吸い上げて、施策を次々実行
(写真上)「オフィスおかん」。(写真下)バランスボードに立って仕事をする社員も。

「社員に長く働いてもらいたい」という森田社長の意向のもと、2015年にマッサージルームを設置したミクシィ。

健康取り組みへの下地があったものの、健康経営の必要性を感じはじめたのは、ウェルネコへの参加の誘いを受けてから。社員の腰痛や肩こり、睡眠不足、不規則な食生活などの健康課題をつかんだのは、16年4月に新入社員の歓迎会を開いたときに全社員に行ったアンケートだ。自由記入欄に「もっと身体を動かしたい」という意見が書かれていた。

「社内交流イベントを2カ月に1回くらいの頻度で開くので、身体を動かすイベントも企画しやすい。その意見を受けて、平井さんからお力添えもいただき、実際にヨガ教室を開催しました」(根岸)

それからは健康対策として、バランスボードやトランポリンの試験的導入、添加物を極力減らしたお惣菜をオフィスに常備するサービスを展開する「オフィスおかん」の導入など次々に施策を展開。

現在、ウェルネコで他社の健康経営事例を参考にしながら、ミッションや健康経営の達成度を評価するためのKPIの作成に追われている。