お金さえあれば、人生は安泰なのか。もちろん、そんなことはない。雑誌「プレジデント」(2017年6月12日号)の特集「お金に困らない生き方」では、人生の後半戦にやってくる5つの「爆弾」への備え方を解説した。第1回は「離婚・再婚」について――。(全5回)

元夫が元妻に対して扶養義務が発生するケースが多い

無事、離婚が成立した。財産分与もした。これで伴侶と赤の他人になれる、と思いきや……。離婚サポーターで行政書士の露木幸彦さんはこう語る。

「夫婦はたとえ離婚しても、主に元夫が元妻に対して扶養義務が発生するケースが多いのです。顕著なのは、それまでは専業主婦の元妻が離婚後にパート仕事などをするとしても育児をしながらでは十分な収入を得られない、また高齢・病気などで仕事が探せない、といった場合です」