効率が求められる時代。「のんびり」よりも「せっかち」が評価されると思われがちだ。だが、ときには「のんびり」が役に立つ場面もある。それぞれの長所を活かすためには、なにが必要なのか。就職・転職コンサルタントの細井智彦さんに聞いた――。

のんびり型でもビジネスに向くか?

せっかち型とのんびり型。もし職場に両タイプの部下がいたら、あなたはどちらに仕事を頼むだろうか。

「スピードは非常に価値の高いスキルです。たとえば事務職で求められるのは、正確さとスピードで、その掛け算が実力として評価されます。効率よくスピードを上げることを否定する業界はありません」

そう説明するのは、就職・転職コンサルタントの細井智彦さんだ。世界的にもビジネスではスピードを重視する潮流にあると言っていい。冒頭の質問には、仕事が速いという理由で、せっかち型を選ぶ人は多いかもしれない。

しかし細井さんは面接において、のんびり型を高評価するケースは決して少なくないと語る。

「面接で企業が必ず確認しようとする絶対軸が、主体性です。自分が当事者だという考えのもと、仕事をやり抜いてくれるかが何よりも重要。これと正反対な指示待ちタイプを、戦力として育てるのはかなり難しい。だから命令に『わかりました』とすぐ動く人はスピーディーではあるかもしれないけど、主体的ではなく、反射的によく考えずに動いてしまい、早とちりしたり、速さにこだわりすぎてミスを犯すかもしれません」

「一方、主体性のある人は、少々時間がかかってもきちんと理解をしてから動くという行動特性がある。もし、のんびり型だったとしても、この特性に該当するのであれば評価は自ずと高くなります」